技術が進歩し、ポリマーコーティングからガラスコーティングへ。ガラスコーティングからセラミックコーティングへと変わり、最近ではセラミックコーティングを施工する人が増えてきています。
この記事を読んでいる。または辿り着いたということはセラミックコーティングを施工したことがないため、効果や費用対効果や相場とメリット・デメリットについて詳しく知りたいと思ってこのページを見ているのだと思います。
先に結論から申し上げますと、セラミックコーティングは現在販売・使用されているコーティング剤の中でも最も効果・性能が高いとされています。しかし、メリットがあればデメリットも存在します。この記事ではセラミックコーティングについて詳しく解説するとともに、メリット・デメリット・セラミックコーティングの注意点をお伝えしていけたらとおもいます。
この記事で、セラミックコーティングを施工して後悔しないためにコーティング業界15年の私が徹底解説していきます。愛車のコーティング剤選びにしていただければ幸いです。
目次
【①】 セラミックコーティングとは。
セラミックコーティングとは主に、金属と酸素・窒素・炭素系の化学物質を主成分として用いたカーコーティングです。従来のガラスコーティングやポリマーコーティングと比べ、高い耐薬品性や耐耐候性・耐スリ傷スクラッチ性に優れているコーティング剤で、ガラスコーティングよりも保護効果性能が高いとされています。
セラミックコーティングは基本的にコーティングの層を重ね塗りすることが可能で、重ねれば重ねるほど光沢や硬度が高くなります。特に濃色車などの傷が目立つ塗装の車両には最適なカーコーティング剤です。また、ご愛車に輝き(光沢)を求める方やカーシートを使用する方にも選ばれているコーティング剤です。
■ セラミックコーティングとガラスコーティングの違い。
上記の図の様にセラミックコーティングとガラスコーティングやポリマーコーティングの違いは、光沢(輝き)や耐薬品性能、耐スクラッチ性能等のコーティング剤性能面でセラミックコーティングは圧倒的な耐久性と耐スリ傷スクラッチ性を誇ります。
【②】セラミックコーティングの効果。
セラミックコーティングの主な効果と性能は先程お伝えした通り、耐薬品性能やセラミックコーティングの層を重ねる事による光沢(輝き)の向上、膜厚に寄る耐スクラッチ性能、自己修復性の4つが主なセラミックコーティングの効果となります。ここでは、セラミックコーティングの4つの効果について詳しく見ていきましょう。
■ 硬度が高く、硬いため傷が入りにくい。
セラミックコーティングの最も大きな効果は、硬度が硬く塗装面に傷が入りにくい点です。セラミックコーティングは基本的に9Hのコーティング被膜を形成します。本来、車の塗装面の硬度は2~4Hと非常に柔らかいため、傷が入りやすいですが1層セラミックコーティングを施工することで、2~3H硬くなります。元々の塗装面が3Hの硬度であれば、4層重ね塗りすることで皮膜硬度約9Hに匹敵します。被膜を重ねれば重ねるほど硬度が硬くなり、傷が入りづらくなります。
■ 耐薬品性に優れる。
2つ目の効果は耐薬品性に優れている点です。無機質のガラスコーティングであれば酸性物質やアルカリ性物質に弱くガラスコーティング自体が溶けて剥がれてしまいます。ガラスコーティングではこれらの物質から塗装面を守ることは難解です。しかしセラミックコーティングは耐酸性・耐アルカリ性に非常に優れているため塗装面やコーティングの被膜の劣化を抑制することが可能です。
■ 自己修復機能。
3つ目の効果はセラミックコーティング特有の自己修復機能の効果です。セラミックコーティングを施工後、塗装面に付着した微細な小傷は熱を与える事により自己修復する機能をもたらします。ファインラボコーティングやCERAMIC PRO9Hなどのセラミックコーティングが主な自己修復機能のあるコーティング剤です。濃色車などの傷が目立つ車両におすすめなコーティング剤です。
■ セラミックコーティングの層を重ねる事で光沢(輝き・艶)の向上。
4つ目の効果は多重層でセラミックコーティングの被膜を重ね塗りすることが可能で、光沢が向上します。コーティング被膜が厚ければ厚いほど施工後の光沢(輝き・艶)や硬度が増すので、重ね塗り出来るセラミックコーティングは圧倒的な光沢を放ちます。セラミックコーティングの塗り重ねにより、深い艶のボディを体感できます。
【③】 セラミックコーティングのメリットとデメリット。
③では、セラミックコーティングのメリットとデメリットをご説明していきます。
■ セラミックコーティングのメリット。
セラミックコーティングのメリットは、先程もご説明したとおり他のガラスコーティングに比べて寿命がとても長い点です。耐薬品性や耐スリ傷スクラッチ性に優れているため、長期間新車のような状態をキープします。また、イオンデポジットやウォータースポットの付着や汚れが固着しにくいため日々の洗車が大変楽になります。
【メリット①:耐薬品性能が高いため、コーティングが劣化しづらい。】
1つ目のメリットは、耐薬品性能に大変優れているためコーティング被膜や塗装が劣化しづらいという部分です。なぜ耐薬品性脳に優れているのがメリットなのかと言いますと、雨には酸性物質が含まれており塗装面に雨が付着することで酸性の影響を受け、徐々に劣化します。これはガラスコーティングでも同じ事です。また、海風や除雪剤等、鳥糞等はアルカリ性物質を含んでいるため、コーティング膜や塗装が劣化してしまいます。しかしながら耐薬品性能に大変優れているセラミックコーティングを施工することでそれらの劣化から塗装面を保護してくれます。
【メリット②:セラミックコーティングの被膜が硬いため傷が入りづらい。】
2つ目のメリットは、セラミックコーティングの被膜が通常のポリマーコーティングやガラスコーティングなどの他の商品に比べ被膜が硬いため、洗車傷などが入りづらくなります。濃色車のように傷などが目立つ車両に大変おすすめが出来るコーティングがセラミックコーティングとなります。
■ セラミックコーティングのデメリット。
次に、セラミックコーティングのデメリットをご紹介していきます。どのガラスコーティングにも完璧な物はなく、メリットがあれば当然デメリットもあります。その点を踏まえて説明していきますので、ご覧になってください。
【デメリット①:基本的に施工費用が高額。】
1つ目のデメリットは施工費用が高額という点です。従来のガラスコーティングの施工費用は10万~15万程ですが、セラミックコーティングは20万~30万以上の施工費用が掛かってきてしまいます。他のガラスコーティングやポリマーコーティングに比べると施工費用が高額になってしまう点が最大のデメリットです。
【デメリット②:万が一シミがついた場合は除去するのが大変。】
2つ目のデメリットは、セラミックコーティングの被膜が硬いがために、万が一ウォータースポットやイオンデポジットが付着してしまった場合、それらを除去するのが非常に困難という点です。もちろん、耐薬品性能に大変優れているため、従来のガラスコーティングやポリマーコーティングに比べてウォータースポットやイオンデポジットも付着しづらいですが、つかないわけではないということです。
【デメリット③:セラミック被膜を重ねるためコーティングのムラが出やすい。】
セラミックコーティングは、コーティング層を重ねる事が効力を発揮しますが、その反面、セラミックコーティング剤の拭き残しなどによるムラが発生しやすい点です。ガラスコーティングやポリマーコーティングであれば、コーティングの被膜が薄いためムラになりにくいですが、セラミックコーティングはコーティング被膜が厚いためコーティングのムラが発生しやすくなります。
【④】セラミックコーティングの費用の相場。
まずはセラミックコーティングの一般的な価格をお伝えいたします。
■ 一般的なセラミックコーティングの価格。
・セラミック1層コーティング:15万~20万
・セラミック2層コーティング:20万~30万
・セラミック自己修復型コーティング:30万~40万
上記の様に施工するセラミックコーティングの層や、中古車・新車によって費用と価格は変動します。セラミックのコーティング被膜を重ね塗りすればするほど、手間や材料費と時間が掛かるため、施工費用がどうしても高額になりがちです。また自己修復機能が得られる特殊なセラミックコーティングになると施工費用は30万円以上することがあります。
■ 当店のセラミックコーティングの価格。
当店のセラミックコーティングでは、2層のセラミックコーティングしかご用意をしておりません。その理由は、高価なイメージのあるセラミックコーティングそのものを皆様の手の届くところへ置きたいと思っています。層を重ねたときと同等の効果が得られる当店の2層セラミックコーティングは、2層という極端に手間や時間の少ない工程で今までのセラミックコーティングの効果を出すことが可能なため、費用を抑えて施工することができます。
他にも理由があり、有名なセラミックコーティングは入荷する定価が高いためその分施工費用がかさんでしまうことがありますが、当店のセラミックコーティングはメーカーと共同開発のためリーズナブルに施工することが可能です。セラミックコーティングを身近に体感してみてください。
【⑤】 代表的なセラミックコーティングの商品。
2023年10月現在、主に販売されていて有名なセラミックコーティングのメーカーのご紹介です。ここではそれぞれのセラミックコーティングの商品を詳細に解説していきます。
■ ファインラボ (FEYN LAB)
ファインラボ(FEYN LAB)コーティングは今までプロテクションフィルムでしか出せなかった自己修復機能を持っている画期的な最新システムを実現したセラミックコーティングです。コーティング施工後、塗装面に付着した微細な小傷(洗車傷等)が熱を当てることによって自己修復するというコーティング剤です。セラミックコーティングの中では代表的な商品です。
【ファインラボヒールプラス】
高い自己修復性能。
10~12μ(ミクロン)の膜厚。
50℃の温風を加えることで自己修復機能がある。
セラミック分子率50%。
合計4層構造。
深い色艶と高い透明度。
高い疎水性能。
高い耐薬品性能。
最長7年の耐久性。
【ファインラボヒールライト】
3~4μ(ミクロン)の膜厚。
セラミック分子率50%。
50℃の温風を加えることで自己修復機能がある。
HEAL PLUSの約半分の効果の自己修復機能。
合計2層構造。
高い艶と透明度。
高い疎水性能。
高い耐薬品性能。
最長5年耐久性。
■ セラミックプロ9H (CERAMIC PRO9H)
最も皆様が耳にしたことのある商品だと思いますが、セラミックプロ9Hというセラミックコーティング剤です。セラミックの入っている量が約40%という高濃度のため、耐薬品性に大変優れており長期間愛車の美観を保護すると共に、日々の洗車を楽にしてくれます。紫外線や酸性雨にとても強く、塗装面に加わるダメージを軽減し深い色艶を実現。セラミックプロ9Hの最大の特徴は被膜を重ね塗りすることが出来るコーティング剤なので、重ねれば重ねるほど光沢や耐スリ傷スクラッチ性能が向上します。
■ NASIOL (ナシオール)
NASIOL(ナシオール)とは、トルコにてセラミックナノテクノロジーの研究開発をし全世界で約145ヶ国以上に革新的な製品を展開するセラミックコーティングメーカーです。
【NASIOL (ナシオール)セラミックコーティングの特徴】
コストパフォーマンスが高い。
1層のセラミックコーティングのため、比較的に価格が安い。
1層でも最大鉛筆硬度10H。
国際認証機関で証明されている。
1層のセラミックコーティングのため、層を重ねるセラミックコーティングよりも価格が非常に安いのが特徴です。初めてセラミックコーティングをしたい方におすすめでまさにセラミックコーティング入門編といえるでしょう。
■ DIAMOND9H (ダイヤモンド9H)
DIAMOND9H (ダイヤモンド9H)とは、世界のカーディティリングプロフェッショナルに向けて開発された名のセラミックコーティングです。特許を取得した最新技術(LCT)と多層の名のセラミック構造の採用でより強さと美しさを兼ね備えた最先端のセラミックコーティングです。
【⑥】 セラミックコーティングを施工する上の注意事項。
セラミックコーティングを施工する上での注意事項をご案内いたします。
■ セラミックコーティングの層を重ねても傷が入らないわけではない。
1つ目の注意事項は、セラミックコーティングの層を重ねても全く傷が入らないというわけではないということです。どんなに硬いコーティングを施工していても、塗装面に付着している汚れや砂利・鉄粉のほうが硬度が高いため、それらを塗装面で引っかき回してしまうと傷がついてしまいます。また、洗車機も同様で塗装面に高い摩擦が加わると少しずつ細かいスクラッチ傷(洗車傷)がついてしまいます。
セラミックコーティング=無敵ではありません。他のガラスコーティング剤と同じく傷がつくという認識を持っておくことが大切です。
■ 定期的に洗車を行う事でセラミックコーティングの良さが生きる。
2つ目の注意事項は、セラミックコーティングは他のガラスコーティングよりも硬いです。そのため汚れや水滴を放置してしまいウォータースポットやイオンデポジットが付着してしまうと除去するのがものすごく困難です。従来のガラスコーティングよりセラミックコーティングは水シミが付きづらい商品ですが、酸性雨を長期間放置したり水道水をそのままにしたりすると必ずシミが付着します。長い間高価なコーティングをしっかり維持できるように定期的な洗車を心がけましょう。
■ セラミックコーティングを施工後もメンテナンスは必要不可欠。
3つ目の注意事項は、セラミックコーティングを施工してもメンテナンスは行う必要があるということです。車のコーティングは塗装面の美観を維持し劣化や酸化を抑える為に開発された商品です。本来のコーティングの目的は塗装面の犠牲の被膜で、その犠牲被膜が汚れたまま放置しているとコーティングの被膜にダメージを与え続けます。ガレージ保管などの汚れがほとんど付着しない場合はノーメンテナンスでも長期の間きれいな状態をキープできますが、青空駐車のように酸性雨や鳥糞・花粉・黄砂・樹液など様々な外敵要因がある場合は定期的にメンテナンスのご入庫をいたしましょう。
非常に高価なセラミックコーティングの被膜を長い間維持させるためにも、1年に1回はメンテナンスを行い常にコーティングの被膜がきれいな状態を保つことが必要です。
【⑦】 まとめ。
今回の記事では、セラミックコーティングについて詳しく解説してきました。セラミックコーティングは従来のガラスコーティングやポリマーコーティングと比べ耐薬品性能や耐スリ傷スクラッチ性能。耐紫外線性能に大変優れている製品で効果と性能がとても高いとされています。
ですが、セラミックコーティングも通常のガラスコーティングと同じで全く傷がつかなかったり全くシミがつかないわけではなく、定期的なご自身での洗車や定期的なメンテナンス入庫が必要不可欠です。
メリットがあればデメリットも必ず存在するのがコーティングの世界ですので、しっかりとセラミックコーティングの良し悪しを学び施工する場合は注意事項を理解した上で業者に頼みましょう。
セラミックコーティングを身近にご体感。
当店の2層セラミックコーティングを体感したいとお感じになられた方は是非とも神奈川県・横浜市内で実績経験豊富なミスターポリッシュにご相談ください。
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