ガラスコーティング施工車や未施工車問わず発生していまうウォータースポットやイオンデポジット。付着や固着してしまうととても厄介な物です。そして車の美観が損なわれたり洗車の際にストレスになってしまう事も多々あるでしょう。
そんなウォータースポットの原因と除去方法や対策をこの記事では横浜のカーコーティング専門店であるミスターポリッシュが徹底解説していきます。
ウォータースポットは、車の塗装面やガラス(ウロコ)に残る白い斑点です。これらは水滴が乾燥した後に残るミネラルや汚染物質が原因で発生します。ウォータースポットにはウォータースポットはもちろん、イオンデポジットという2種類の水シミがあります。
この記事では、2つをまとめてウォータースポットという名で解説していきます。
硬水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれており、これが塗装面に残るとウォータースポットが形成されます。水道水の良し悪しは様々で、地域によって大きく差があります。硬度60mg/L未満を「軟水」、60から120mg/L未満を「中程度の軟水」、120から180mg/L未満を「硬水」、180mg/L以上を「非常な硬水」と分類しています。
日本の水道水のほとんどは軟水となっており、海外などの水道水の硬水レベルに比べると比較的車にも優しい水の性質となっていますが、それでも放置するとウォータースポットなどの水シミの原因となります。
大気中の汚染物質が雨水と一緒に車の表面に付着し、乾燥することでスポットが形成されます。こちらも一概には言えず、雨水は蒸発してから雨になりますので水道水よりも純水に近い形で降り注ぎます。
ただ、塗装面に乗っている汚れや雨水の中に含まれている汚れ等で雨が降ると車が汚れてしまう原因になります。
洗車後に車を完全に乾燥させないと、水滴が残りウォータースポットが発生する原因となります。ブロワーを使用したり、最近では割と低価格で購入できる様になった純水器を購入するなど様々な手法で水滴の残りを極力減らす事が可能になりました。
グリルの隙間やドアの内側やミラーの下など水滴が内側に溜まりやすい部分からは永遠と垂れて来たりもするので、それらがウォータースポットの原因に一番なりやすいと言われています。
ウォータースポットは塗装面にダメージを与え、見た目を損ないます。また、洗車時には水滴が引っかかる様になり拭き取りの邪魔をしたり特に固着してしまったウォータースポットは、長期間放置すると塗装を侵食し、塗装の劣化を引き起こします。
ウォータースポットの付着対策として一番手っ取り早く効果がわかりやすいのは、純水器を使用し洗車後、水道水のミネラルやカルシウムをすべて取り除いてくれる純水器を使用することです。
一昔前までは5万円~10万円前後していた純水器ですが、イオン交換樹脂を使用した純水器を使用することで2万前後で購入ができる時代となりました。洗車好きには外せない洗車用具となりつつあります。
洗車後は車を完全に乾燥させることが重要です。特に、日陰での洗車と柔らかいタオルを使った乾燥が推奨されます。ブロワーを使い隙間の水分をすべて吹き飛ばすことで、垂れてくる水道水の水滴を軽減することができます。
ご存知の通り、日差しが強い日はボディに乗っている水滴やカーシャンプーの泡などすぐに乾いてしまいます。夕方などの日が暮れた時間帯に洗車をしたり、パネル毎にシャワーリングをし、泡を定期的に流す事や、塗装面に直射日光の熱を持たないよう定期的に触ってない部分にも水をかけて冷やすなどの試行錯誤が必要です。
市販のウォータースポットリムーバーを使用して、塗装面を傷つけずに除去します。基本的にウォータースポット(Sio2)を溶かす溶剤は酸性のものが使われております。使用する際は間違った使い方で使用してしまうと塗装面や樹脂パーツに悪影響を与えてしまう場合があります。
これについてはこの記事の後半でご説明させていただきます。
固着してしまったウォータースポットは、酸性のケミカルを使用しても反応せず残ってしまう事が多々あります。それらは塗装面まで侵食してしまい、水シミではなく傷やクレーターの様に塗装面が抉られてしまいます。
そうなった場合はケミカルなどの化学反応で分解したとしても跡が残るので、物理的に研磨を行い除去していく他ありません。
ガラスコーティングはSio2(シリカ)を使用してガラス被膜を形成しますが、これによりイオンデポジットが発生しやすくなります。雨にもSio2が含まれており、無機質なガラス成分がガラスコーティングの被膜と結合し、洗車では取れなくなります。
有機質ガラスコーティングを使用することで、イオンデポジットやウォータースポットの付着を抑えることができます。虫汚れや油汚れは固着しやすいですが、定期的なメンテナンスで対応可能です。
以前は、有機質ガラスコーティングは耐久性を出すのが難しいと言われていました。今現在様々なコーティング剤がある中で完全硬化する有機質のハイブリッドガラスコーティングの時代が来ていると当店は考えております。
従来の無機質ガラスコーティングは、ウォータースポット(Sio2)を科学的に溶かす酸性のクリーナーを使用すると、無機質なガラスコーティング(Sio2)も一緒に溶かしてしまうというデメリットが有りました。
施工しているガラスコーティングに悪影響が無く自信でのメンテナンスで使用できると言った面でも有機質ガラスコーティングの施工は非常に有効的です。
窓ガラスは名前の通りガラス(Sio2)を使用しています。そのため窓ガラスに使用してしまうと窓ガラス自体の表面を溶かしてしまい視界が悪くなってしまったり虹色に反応しそれらが取れなくなってしまったりもします。
近年では窓ガラスにも使用ができる酸性ケミカルや酸性クリーナーなどが出てきましたので、窓ガラスにどうしても酸性のクリーナーを使用したい場合はそちらを使用しましょう。
塗装面や未塗装樹脂への使用は可能ですが、アルマイトモールやフロントグリルに使われている特殊な塗装パーツなど酸性のクリーナーが使えないパターンが結構あります。端っこや目立たないところで試してから使用するようにしましょう。
ウォータースポットは見た目だけでなく、塗装面にもダメージを与える可能性があります。正しい知識と対策で、ウォータースポットの発生を防ぎ、愛車を美しい状態に保ちましょう。
上記2つはこの記事の後半で説明した通り、有機質の完全硬化型ガラスコーティングです。酸性ケミカルや専用クリーナーを使用することでウォータースポットの除去が可能なガラスコーティングとなっており、コーティング被膜に影響がありません。
また、無機質なガラスコーティングと違いウォータースポットとの共有結合も強く抑制できますので、キレイな状態を長い間維持できるカーコーティングとなっています。
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